平昌、北京と2大会連続オリンピックのビッグエアで金メダルを獲得している言わずと知れたアンナ・ガッサーと、その相方であるクレメンス・ミラウアー、そして、セプル・ラムズバッハーら3人は、オランダを目指した。アンナ＆クレメンスが住んでいるオーストリアからオランダを目指すにはドイツを隔てており、現在、セプルが住んでいるドイツ第3の都市・ミュンヘンから840kmほど北西に位置する室内ゲレンデ「スノーワールド・テルネーゼン」が目的地だ。
アンナたちはこの施設を初めて訪れたようで、常設されているパークのクオリティの高さに驚かされていた。パークがメインバーンに完備されていて、初中級者がターンを練習するのに適したバーンも用意されている。ジェシー・アウグスティヌスやカス・レメンスといった、世界トップレベルのジバーたちが輩出されているのにも合点がいく。
室内ゲレンデの先進国だった日本には現在、ハーフパイプを有する山梨「カムイみさか」と、ジブアイテムを中心とした神奈川「スノーヴァ新横浜」のふたつを残すのみとなってしまった。「夏から少し離れるため、北へ行ってきました。スノーボードに戻るのはとても楽しいですね」とアンナが言うように、この夏、避暑も兼ねて日本に残された両施設へ遊びに行ってみてはいかがだろう。