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プロスノーボーダーの市議会議員が真夏の北海道に雪を降らせる。スノーボード挑戦の機会を子供たちに提供
2024.07.18
さる7月13、14日の2日間、北海道・北広島市で行われた「北広島ふるさと祭り」に雪のスロープが出現。冬に同市に降り積もった雪をフレコンパックという名の大きな袋に保存しており、イベント当日に掘り起こして作られたものだ。たくさんの子供たちがスノーボードやソリを体験し、笑顔あふれるイベントとなった。
「夏の雪まつり in 北広島」と題されたこちらのイベントは2015年から続いており、仕掛け人は1990年代初頭のフリースタイル黎明期にトッププロとして活躍していたスノーボーダーで、現在は北広島市議会議員を務める滝久美子。このイベントを立ち上げた経緯、そして、今後のビジョンについて話を聞いてみた。
「北海道は除雪が大変なので、多くの人にとって雪はやっかいな存在として捉えられていますが、夏に雪を見るとみんなうれしそうに涼んだり触ったりしていて、とても楽しそうなんです。そんな雪は天からの贈り物であると思ってほしいという願いと、ゲレンデに行かなくても気軽にスノーボードを体験できるのは子供たちにとっても貴重な経験。それが、スノーボードを始めるキッカケになるものだと考えています。スノーボードを始めるハードルが少しでも下がることを願って行っているイベントです。
ウィンタースポーツ人口が減少傾向にある中、スノーボードを通じて冬が待ち遠しくてワクワクするものになってくれたらうれしいです。子供の頃からそのような価値観が芽生えれば、一年を通して豊かな生活が送れるはず。これからも、たくさんの子供たちがスノーボードを始めるキッカケづくりができるような活動をしていきたいです」
彼女が仕掛けるイベントを通じて、これまでも多くのスノーボーダーが輩出されてきたことだろう。そして、これからもその活動は続く。