BACKSIDE (バックサイド)

BACKSIDE (バックサイド)

https://backside.jp/column-152/
36305

COLUMN

タンスに眠っている古着がお宝に? スノーボードブランドのヴィンテージTシャツに注目

2024.06.12

  • facebook
  • twitter
  • google

弊ウェブマガジンの読者像を簡単にご説明すると、ライフスタイルにスノーボードが溶け込んでいるスノーボーダーが多いので、世界同時多発的にフリースタイルスノーボーディングが市民権を得た90年代から滑り込んでいるという人が多い。当時は今以上にストリートカルチャーが色濃く、昨年12月に復刻したNORTHWAVE(ノースウェイブ)のスニーカーが裏原宿を起点に大流行したり、VOLCOM(ボルコム)のニセモノのアパレルが大量に出回るなど、スノーボードがファッション界に大きな影響を与えていた時代だった。

そうした時代だったからこそ、スノーボードブランドのTシャツを着て、渋谷や原宿など都心を闊歩していたものだ。筆者はVOLCOMのTシャツを買い漁っており、ビデオ『R.P.M.』でジェイミー・リンがキッカーを整備しているシーンで着ていたTシャツを血眼になって探してゲットしたときの喜びが思い出されるわけだが、そんな思い出のTシャツが読者のみなさんにもきっとあるだろう。スノーボードコミュニティ「BACKSIDE CREW」のメンバーたちにリサーチしたところ、かつて千葉・船橋にあった「ららぽーとスキードームSSAWS」で90年代に行われていた「BURTON IN THE FRIDGE」のイベントTシャツを持っているクルーがいるなど、激レアTシャツの話題もあがった。

そこでメルカリをのぞいてみると、スノーボードブランドのヴィンテージTシャツは出品されているが、ほとんどが1,000円前後の価格設定。高くても2〜3,000円程度だ。全国に点在するリサイクルショップでヴィンテージボードが安価で売られていることからも、想像どおりの結果である。しかし、グローバルではこうしたヴィンテージTシャツがうん万円で売れるって知ってた?

海外通販オークションサイトのeBayを見てみると、一部だがトップ画像にあるヴィンテージTシャツたちが出品されている。左上から時計回りに紹介していくと、TRANSWORLD SNOWBOARDING MAGAZINE(トランスワールドスノーボーディングマガジン)のプロモーションTシャツは10%オフで179.95ドル(約28,270円)、1983年に発売されたBURTON(バートン)のBACKHILL PERFORMER BACKYARD JBCのTシャツは174.99ドル(約27,490円)と、90年代のヴィンテージボードよりも高値で出品されている。また、VOLCOMのFEATURED ARTIST JLA(ジェフ・アンダーソン)Tシャツは100ドル(約15,710円)、BURTONとWORLD INDUSTRIES(ワールドインダストリー)のコラボTシャツは100ドル(約15,710円)、SPECIAL BLEND(スペシャルブレンド)のロングTシャツ(かなりボロボロ)は99.99ドル(約15,708円)、OPTION(オプション)のTシャツは40%ディスカウントされていて83.99ドル(約13,194円)だ。

特筆すべきは、紹介した多くが欧米からの出品なのだが、先出したVOLCOMのTシャツはマレーシアからの出品であること。スノーボードブランドTシャツのヴィンテージマーケットではすでに、取り引きが行われている可能性があるわけだ。

ベテランスノーボーダーのみなさん、タンスの奥底を漁ってみては?

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

 
 

【ヴィンテージTシャツ大募集】

スノーボードブランドのヴィンテージTシャツ(90年代もしくはそれ以前のTシャツ)をお持ちの方がいましたら、eBayに出品するのもいいですが、弊ウェブマガジンにご一報ください。ヴィンテージTシャツを題材に、ここ日本でもスノーボード文化を浸透させるべく、何かコンテンツにできないか思案中。Tシャツの画像と思い出話を添えて、info@backside.jp にご送付ください。

RECOMMENDED POSTS