COLUMN
極上のナイトパウダーが15ドルで滑れると円安を絶賛する動画に「もっと安いから!」
2024.04.29
Gimbal God(ジンバルの神)の異名を持つ名フィルマー、Instagramのフォロワーは23万人とトップライダー並みの人気を誇るスペンサー・ホワイティングが、北海道・旭川に位置するサンタプレゼントパークで撮影したナイターセッションの動画を公開している。タイトルは『$15 Japan night riding is an experience(15ドルの日本ナイトライディング体験)』。まだスノーシーズンは続いているが、すでにパウダースノーが恋しいという読者諸兄姉も多いことだろう。まずは、記事下に埋め込んでいるムービーをご覧いただきたい。
たった15ドルのリフト券を購入すれば、旭川市街の夜景を眼下に、スーパードライな極上パウダーを堪能できるというムービーなのだが、恐らく今年の2〜3月に撮影されているので、仮に1ドル=150円で計算したとしても、サンタプレゼントパークのナイターリフト券は1,700円のため、約11ドルほど。当時の為替で考えても15ドルは約2,250円になるので、「もっと安いから!」とツッコミたくなる日本人スノーボーダーも少なくない(?)はずだ。
GW中の日本では1ドル158円台に突入したと、34年ぶりの円安水準が話題を集めている。外国人視点で考えると、さらにお得感が高まっているわけだ。反対に、僕たち日本人スノーボーダーが海を渡ることを考えると……アメリカでは価格変動制を導入しているリゾートが多いためピーク時の料金の場合、コロラド州ベイルやユタ州パークシティはリフト1日券が299ドルなので、なんと47,242円! 日本ではシーズン券に手が届きそうな金額である。
今シーズンはインバウンドの回復により、増収増益だったスノーリゾートも少なくない。ある程度高く見積もったとしても、スノーボーダーに限らず外国人にとって日本は激安カントリー。このままだと来シーズン、パウダー競争率はさらに高まるに違いない。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)