BACKSIDE (バックサイド)

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総合滑走力が問われるスロープ頂上決戦をレッド・ジェラードが制してX GAMES初の金メダル獲得

2024.01.29

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米コロラド州アスペンで行わていたアクションスポーツ界最高峰の一戦「X GAMES」の最終日、男子スロープスタイルが行われた。結果からお伝えすると、金メダルはレッド・ジェラード(アメリカ)、マーク・マクモリス(カナダ)は銀、モンス・ロイズランド(ノルウェー)が銅メダルをそれぞれ獲得。前夜のビッグエアで金メダルを獲得し勢いに乗っていた長谷川帝勝は、8位に沈んだ。

ひとり3ランが行われベストポイントで争われた。優勝したレッドは2本目で96.33ポイントを記録してトップで迎えた3本目、さらに自身のルーティンをアップグレード。2個目のレールセクションでBSボードスライドから乗せ替えてFSボードスライド・トゥ・フェイキーだったところを、BSボードスライドからBS270で乗せ替えスイッチ50−50と難易度を上げ、その後はスパインでCAB1080スイッチインディを決めると、ラストの2連キッカーはスイッチBS1620インディ→BS1800メロンというルーティンで2本目と同様にジャンプセクションをパーフェクトに決めた。自身の得点を上書きする97ポイントを叩き出して完勝した。レッドは北米時間の明日、1月29日が誕生日。X GAMES初優勝という形で自身のバースデイを祝うこととなった。

1本目のランでトップに立っていたマークは2本目でレッドに逆転を許し、あとがなくなった3本目。レインボーレールでのハードウェイCAB270オン・フェイキーオフなどジブセクションを巧みに攻略すると、スパインでCAB1080スイッチインディから2連キッカーでは、スイッチBS1620メロン→BSトリプルコーク1620インディと1本目のルーティンの精度を高めて勝負に挑んだ。0.67ポイント高めて96ポイントとするも、レッドには一歩及ばず。銀メダルをゲットした。

銅メダルに輝いたモンスは1本目のランで、FS180オンからトランスファー・ハードウェイ270オン・270オフ、レインボーレールでFSリップスライドからFSロデオ450オフするなど高難度なトリックでレールセクションを制覇すると、スパインでスイッチBS1260インディ、2連キッカーでFSダブルロデオ1440インディ→BS1800ウェドルを決めて92.66ポイント。このまま逃げ切り表彰台を射止めた。

長谷川帝勝は1、2本目ともにミスしていしまいラストとなる3本目。ポップの利いたアクションでジブセクションをクリーンに流すと、スパインでは巨大なCAB1260ウェドル、2連キッカーでBS1620ウェドルからスイッチBS1800インディという高難度な連続ジャンプで表彰台を狙うも、転倒こそなかったが尻もちをついてしまいポイントを伸ばすことはできなかった。しかし、総合滑走力が問われるスロープスタイルでも十二分に表彰台を狙えることを証明したランでもあった。

男子スロープスタイル結果
1位 レッド・ジェラード(アメリカ)
2位 マーク・マクモリス(カナダ)
3位 モンス・ロイズランド(ノルウェー)_
8位 長谷川帝勝(日本)

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: X GAMES

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