MOVIE
日米ライダーたちがフリースタイルの聖地でシーズンを通して遊び尽くす『LLAMA PUNCH』
2023.11.14
スノーシーズンは米カリフォルニア州マンモスマウンテンで、オフシーズンは長野・白馬で過ごすというデュアルライフを送っている日系アメリカ人、ロサンゼルス育ちのYOSHI(込山剛士)が手掛ける5作目となる映像作品『LLAMA PUNCH 5』が面白い。舞台はYOSHIのホームマウンテンであるマンモス、本編だけで1時間近くと長尺なのだが、寒気が南下してようやく冬の訪れを感じたタイミングとして観るには絶好のムービーと言えるだろう。先週末の11月10日にマンモスがオープンしたタイミングに合わせてお届けする。
昨シーズン275日間も営業していた豪雪地帯のマンモスは、言わずと知れたフリースタイルスノーボーディングの聖地である。山のスケールや降雪量だけでなく、スノーパークのクオリティや伝統あるプロショップをハブとしたコミュニティも含めて、紛れもなく世界トップクラスの環境が整っている。
FISワールドカップと併催で行われている「US GRAND PRIX」が開催されることもあり、多くの日本人コンペティターたちが毎年訪れている。片山來夢、戸塚優斗、平野流佳、平野海祝、大塚健、荻原大翔、岩渕麗楽など、数多くの日本人が出演。その中でも長谷川帝勝と木俣椋真がフォーカスされておりパートを獲得、大会中にはなかなか観ることができないスタイリッシュな彼らのパークラップ映像が楽しめる。
英語と日本語を操るYOSHIだからこそ成し得る幅広い出演ライダー陣と、高いライディングスキルを要する追い撮りだからこそ表現できる迫力&臨場感が本作の特筆すべき点だ。マンモスローカルで近年一気に頭角を現したダスティ・ヘンリクセン、本記事のアイキャッチ画像を飾った活動拠点をカリフォルニアに移して世界の第一線で活動している角野友基、さらにジェイク・キャンターやダニー・デイビスといったトップライダーたちも登場する。そのうえで、パウダースノーからスプリングシーズンまで、世界最高峰のハーフパイプ&スロープスタイルのコンテストから故ジェフ・アンダーソンを偲んで行われている「JLA BANKED SLALOM」 まで、余すことなく本場のフリースタイルスノーボーディングに浸ることができる本ムービー。
仕事や学業を終えたのち1時間ほどの可処分時間をちょうだいし、じっくりご覧いただきたい。