Gimbal God（ジンバルの神）の名で知られるスペンサー・ホワイティングは、スノーボード界のフィルマーとして名高い。ライディングスキルが非常に高いため、追い撮りしながら巨大キッカーで宙を舞い、時にはライダーよりも前を飛びながら撮影する技法は、臨場感あふれるフッテージとして世界中のスノーボーダーから高い人気を博している。
そんな彼が「オレが見てきた中でもっとも美しい最高のスノーボーディング」と断言するのが、2018、19年にノルウェー・フォルゲフォンナ氷河で行われたシューティング。本記事では『THE BEST SNOWBOARDING I’VE EVER SEEN / GOLDEN HOUR』と題された、GoProで撮影された生動画の数々をお届けする。本ムービーが撮影された6月の白夜シーズンは22時頃まで明るく、日没後も太陽が水平線ギリギリにあるので、真っ暗にはならない。いわゆるゴールデンアワーが続くのだ。そのため、これだけの豪華フッテージが量産できたわけ。
セージ・コッツェンバーグ、ステール・サンドベック、ハルドル・ヘルガソンら、超一流の表現力を有するクリエイティブなライダーたちが繰り出す空中遊泳の数々は、ただただ美しい。
また、後半に収録されている、連続してサイドヒットで遊べるタイトなコースをレネ・リンネカンガスらが魅せるシーンでは、一般スノーボーダーにとっても等身大の目線で観ることができる。8分弱の本ムービーをご覧いただき、きたるシーズンに向けてのイメージを膨らませてほしい。