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10歳の少女がスノーボード業界における若い女性の地位向上を訴え声を上げる
2023.05.09
ハーフパイプやスロープスタイルなど、フリースタイルのコンテストで世界のトップに名を連ねるのは、現在では10代が中心になってきている。國母和宏と平野歩夢が世界に名を轟かせたのはともに14歳のときであり、現在、ハーフパイプ界の絶対女王であるクロエ・キム(アメリカ)の存在を脅かすの唯一の存在として、14歳のチェ・カオン(韓国)が挙げられる。そのクロエは13歳のときに「X GAMES」スーパーパイプで銀メダルを、14歳で金メダルを獲得し、世界中を震撼させた。中学生の時点で頭角を現していないと世界のトップに立つことは難しいのかもしれない。
そうした今、スノーボード界において世界を牽引する若者はライダーに限った話ではなくなってきているようだ。10歳のノリー・カーティスさんは、スノーボード界でもっと若い女性が活躍できる場を求めて声を上げている。
「私はノリー・カーティス、10歳です。これは私のオープンレターになります。(中略)私はミッションを持っています。それは、若い女性の声がスノーボード界に受け入れられるのが当然だと証明すること。(中略)私たちは強く直感的であり、容赦なく興奮に満ちており、聞かれること、見られることを熱望しています。スノーボードは私の情熱であり、自分自身を喜びで満たしてくれ、挑戦させてくれるものです。しかし、私たちがここに存在していることをあなたたちは見ていないだけでなく、無視しているということを伝えたいと思います。(中略)私はほかの女の子たちを応援し、世界中が私たちのことを注目してくれるように促します。そして、あなたたちもその一部になってほしいのです(後略)」
このように力強く語っている。10歳の頃、あなたは何かに情熱を注いでいただろうか。横乗り文化が育んだ10歳の少女の想いを受け止めてほしい。