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クイントコークが誕生した創造性あふれる芸術的パーク「SWATCH NINES」開幕
2023.04.18
昨シーズン、荻原大翔がBSクイントコーク2160を世界で初成功させ、岩渕麗楽が女性初となるFSトリプルアンダーフリップ1260を決めたことで世界中を震撼させたセッションイベントが今シーズン、「SWATCH NINES」として開催される。4月17日(月)から22日(土)までのおよそ1週間、標高2,970mを誇るスイス・シルトホルンに舞台を移し、世界中からトップライダーたちが集結。男子はパット・バーグナー(スイス)やフリッジことフリチョフ・ティッシェンドルフ(ノルウェー)、女子はアンナ・ガッサー(オーストリア)やミア・ブルックス(イギリス)といった欧州を代表するトップライダーたちを中心に、ダスティ・ヘンリクセン(アメリカ)やローリー・ブルーアン(カナダ)ら北米勢、FIS世界選手権ハーフパイプを制した韓国が誇る16歳のイ・チェウン、日本からは先出の荻原、そして、FIS世界選手権ビッグエア金メダルやW杯を2度制するなど絶好調の長谷川帝勝らともに17歳の若手ライダーたちが招聘されている。
スノーボードに造詣が深い読者諸兄姉には説明不要かもしれないが、本イベントはタイトルにも綴っているように、パークのクオリティだけでなくクリエイティビティなライディングが繰り出せるように巧みに設計されており、その見た目の芸術性が非常に高いことも特徴である。コンテストとは一線を画し、クリエイティブなアイテムで己の限界に挑戦し、誰がもっともクールに滑ったのか、そのMVPを決めるライディングセッションなのだ。
そのイベントの舞台となるコースレイアウトが発表されているので、本イベントを楽しむためにも紹介しておこう。
「SWATCH NINESのセットアップは、より有機的な形状をもつフィーチャーの進化を押し進め続けているんだ。最初のフィーチャーは『フォーメーション・フィーチャー』と呼ばれ、四方八方に広がっているビッグジャンプで、複数のライダーたちが同時にパフォーマンスすることが可能になっているよ。
さらに会場の下部には、トンネル、ドーム、スケートボウルが一体となった革新的な多目的フィーチャーを用意。ライダーたちが無限の可能性を秘めたフィーチャーから新しいラインやコンビネーションを探し出すことで、想像を超えるパフォーマンスが繰り出されることを期待しているよ。
残念ながら、3Dレンダリングにあるふたつ目のフィーチャーは雪不足のため造成できない。少雪のシーズンだったにもかかわらず、シルトホルンのチームがSWATCH NINESのために必要な雪を集めてくれたことに非常に感謝しているよ」
このように造成クルーはコメントしている。開幕を告げたSWATCH NINES、お見逃しのないように。