プロライダーから学生やキッズに至るまで、西日本在住のスノーボーダーたちがオフシーズンに集結する大阪KINGS。大阪と京都の県境に位置する同施設では、人工芝が敷き詰められたアプローチを滑って空中に飛び出し斜度のあるエアマットに落ちるという、雪上のキッカーさながらのエアタイムを楽しむことができる。オープン10周年を迎える今年、大阪KINGSはさらにフリースタイルにスノーボードを楽しめるような施設にリニューアルが行われた。
国内で開催されている昨今のジブイベントの盛り上がりを受けて、大阪KINGSのジブゾーンが生まれ変わる。アプローチが長くなり、以前よりも余裕を持ってラインどりしながらアイテムに入ることができるようになった。ランディングも長くなっているため、より安全にトライすることができるようになったのだ。ランディングの先に設置されているバーチカルに関しては高さが少し抑えられ、遊び心をくすぐるセクションになり、より多くのスノーボーダーがトライできるように改善された。
さらにジャンプゾーンに話を移すと、初心者がスモールに入る前に芝に慣れるため、また、スイッチスタンスでのアプローチを始めるファーストステップとしても人気の高いスーパースモールもパワーアップ。スタート位置が少し上がったため、よりスモールに近い形状になったことに加え、上部からスタートバーを用いたドロップも可能な設計に変更された。スノーボードクロスのスタートの練習もできるようになった今、さらに多様なスタイルのスノーボーダーが楽しめる施設へと進化を続けている。
コロナ禍の影響で開催中止が続いていた大阪KINGSサーキット戦も今年から復活するとのことなので、目標を定めて練習に明け暮れてほしい。シャワールームや更衣室、BBQ場まで揃っているのでオンスノーさながらに仲間とのセッションを楽しむもよし、ジャンプだけでなくジブやクロスなど、新たなスノーボードの楽しみ方を発見するもよし。テーマパークのような大阪KINGSで、雪がなくともスノーボードを楽しみ尽くそう。