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18歳以下の世界大会「WORLD ROOKIE FINALS」で14歳の長羅丈晄と榊原仁菜が優勝
2023.03.31
オーストリア・キッツシュタインホルンで行われた18歳以下のスノーボーダーで争われる「WORLD ROOKIE TOUR」の最終戦「WORLD ROOKIE FINALS」において、14歳の日本人ふたりが躍動した。2008年生まれ以降が対象のグロム部門スロープスタイルで、男子は長羅丈晄(ながら・ひろあき)が、女子は榊原仁菜(さかきばら・にいな)が優勝を飾ったのだ。
長羅はBS900ウェドルからCAB1080ステイルフィッシュにつなぐというテクニカルな2連ジャンプを魅せると、ジブではレインボーレールでFS270オン450オフを決めるなど素晴らしいランを披露。榊原は1本目からリラックスしたライディングスタイルでCAB540ウェドルとFS540インディを2連ジャンプで丁寧に決めると、2本目では2ヒット目をFS720でさらに高得点を狙うという攻めの姿勢を見せた。将来が楽しみな逸材たちだ。
彼らは3月5日に福島・星野リゾート 猫魔で開催されたアジア予選「INDY PARK JAM ROOKIE FEST 2023」で本大会への出場権を獲得していた。2005〜2007年生まれのルーキー部門スロープスタイル女子に出場し2位を獲得した中川綾乃らもそうだった。
また注目すべきは、ルーキー部門スロープスタイル男子で優勝を果たしたイ・チェウン(韓国)。弊ウェブマガジンをしっかりチェックしていただいている方には説明不要だろうが、今シーズンのFIS世界選手権ハーフパイプを制した16歳である。キッカーでもスイッチBSダブルコーク1080インディからCAB1440ウェドルという、高難度なスイッチの連続技を魅せていた。
アジア勢の強さが際立ったスロープスタイル種目となったいっぽうで、強風が吹き荒れたハーフパイプ種目に日本人ライダーは出場していなかった。
2種目でルーキー部門とグロム部門が用意されており、男女合わせると計8カテゴリーあるわけだが、5年前の2018年大会では6カテゴリーで日本人が優勝していた。大塚健や村瀬心椛、小野光希といった現在のトップコンペティターたちだった。
今大会が数年後の世界の勢力図を占う大会であることは間違いない。
photos: 2023WRF