スノーボードは個人スポーツだが、ひとりでは実現できないことが多くあり、仲間がいるからこそ分かち合える価値がある。RUSTY TOOTHBRUSHによる6作目となる映像作品『FAKE TEETH REAL FRIENDS』が公開されているのだが、まさに、そうしたことを表現している。
映像を制作するうえでライダーのアクションが重要であることは言うまでもないが、束ねるディレクター、撮影を行うフィルマーなど、仲間たちとの協同で行われる。RUSTY TOOTHBRUSHらが得意とするクリエイティブなストリートでのシューティングにおいては、古いYAMAHAのバイクの後輪を外してウインチ代わりに利用することで、スロープがないロケーションでストリートスノーボーディングを表現しているのだが、やはり仲間の存在が重要である。また、セッションから生まれるモチベーションはもちろん、メイクしたときにハイファイブを交わしながら喜びを分かち合う瞬間のために仲間とともに滑り続けている、そう言っても過言ではないのかもしれない。
「このショートムービーは、少しずつ緩んでいく歯とは対照的に、永遠に強化されていく友情の絆を捧げるものだ」というメッセージが、クルーから添えられている。RUSTY TOOTHBRUSH（さびついた歯ブラシ）ならではのコメントだ。
12月を目前に控えた今、スノーシーズンをともに過ごす仲間たちに思いを馳せながら、本作品を観るのも悪くないかもしれない。