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SAJが22-23シーズンの強化指定選手を発表。平野歩夢は平常どおり五輪後は所属せず
2022.07.11
SAJ(全日本スキー連盟)が2022-23シーズンに向けて強化指定選手、いわゆるナショナルチームのメンバーを発表した。S、A、B、U19、U15などのランクが用意されており、当然ながら分配される活動費などに差が出てくる。ここではS〜Bランクに名を連ねたライダーたちを紹介したい。
まずは、スロープスタイル/ビッグエア男子を見ていこう。Sランクには北京五輪ビッグエアで4位に食い込んだ國武大晃が、同五輪ビッグエアで金メダルにあと一歩のところで届かなかった大塚健はAランクに入った。また、先日クイントコーク2160を世界で初めて成功させて大きな話題を呼んだ荻原大翔、スタイリッシュなライディングスタイルがプロの世界でも注目を集める長谷川帝勝の16歳コンビがBランクに選ばれている。
女子は同五輪ビッグエアで日本人として初めてメダルを獲得した村瀬心椛、同じくビッグエアで世界中に感動を巻き起こした、女子ビッグエア史上初となるトリプルアンダーフリップを放った岩渕麗楽がSランクに。23歳ながらチーム最年長となる同五輪日本代表の鬼塚雅がAランク、枝松千優と心椛の妹にあたる由徠がBランクに指定された。すべてのチーム編成については、こちらの公式ページでご確認いただきたい。
またハーフパイプチームを見ていくと、男子では北京五輪以前から世界のトップクラスと台頭に渡り合ってきた平野流佳と戸塚優斗が、女子は同種目で日本人初となるメダリストに輝いた冨田せなと妹のるき、加えて小野光希の計5名がSランクに。彗星のごとく現れた平野海祝、プロ活動も並行して行っている片山來夢のふたりがAランクに指定された。ハーフパイプチームの全編成については、こちらの公式ページからどうぞ。
ここまで触れるとお気づきの方が多いかと思うが、北京五輪ハーフパイプで日本人スノーボーダーとして初の金メダルを獲得した平野歩夢の名前がない。これまでもオリンピック後の数シーズンはSAJに所属することなく活動してきているのだが、前回の平昌五輪後はスケートボードで東京五輪を目指すという明確な理由があった。今回については4年後のミラノ・コルティナ五輪への出場には意欲を示しており、2年後のパリ五輪にスケートボードで再挑戦するかどうかの明言はしていない。
歩夢の動向も含めて、ナショナルチームの動きに注視していきたい。