ハーフパイプを滑り込むとスノーボードが上手くなるとは、僕たち一般スノーボーダーの間でもささやかれている話だ。トランジションの使い方やテイクオフの動作など、ライディングのあらゆる要素を鍛え上げることができるからである。
平昌五輪で4位入賞を果たすなど、ハーフパイプの世界トップランカーとして活躍してきたベン・ファーガソンは現在、バックカントリーを主戦場としてフィルミングやシューティング活動に精を出している。そして、トラビス・ライスがローンチしたバックカントリーフリースタイルの頂上決戦「NATURAL SELECTION TOUR」にベンはインビテーションされ、見事な滑りを披露。初戦の米ワイオミング州ジャクソンホールではベスト8、2戦目のカナダ・ブリティッシュコロンビア州ボールドフェイスではベスト4、最終戦のアラスカではベスト8と、その実力を知らしめたのだ。
全3戦で披露されたベンの全ランが公開されているので、ハーフパイプで磨き上げられた滑走スキルが、無限大の可能性を秘めるバックカントリーというフィールドでどのように活かされているのか、ご覧いただきたい。