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弊誌2号目「フリースタイルスノーボーディングの本質」1月17日(火)発売
2017.01.16
ISSUE 2「THE ESSENCE OF FREESTYLE SNOWBOARDING」では、90年代初頭に巻き起こったニュースクールを契機とするフリースタイルスノーボーディングが現在に至るまでの、その“本質”に迫る。
“フリースタイルが足りない”。それは、スノーボードが進化していく過程において必然だったのかもしれない。オリンピック種目であることから競技化が加速し続け、それを尻目に裏山で熟練のターンに興ずるベテランスノーボーダーたち。ダブルコークやトリプルコークを目指すハードルはすさまじく高く、パウダーライディングやカービングターンに最初から興味を示すことは難しい。そうしたことから、メインストリームであるべきフリースタイルが足りないと感じていた。だからこそ、その本質を探り、改めて提唱することにしたのだ。
その起源をたどることはもちろん、本質を探るうえで植村能成のスノーボード人生を紐解くことにした。語弊を恐れずに断言すれば、彼のスノーボーダーとしての歩みは、そのまま日本のフリースタイル史になぞらえることができるから。また、フリースタイルスノーボーディングの現在地を探るうえで、競技者と表現者という両側面から育まれたスノーボード観を持ち、ジェネレーションも異なる工藤洸平の言葉にも耳を傾けることにした。コンペティターを経てたどり着いたアーティストとしての生き方にこそ、その本質が宿っているからだ。
さらに、スノーボードがカルチャーとして昇華する背景にあった、現在では失われつつある価値観を再定義するべく、この世界を創り上げたレジェンドライダーたちのライディング写真とともに、彼らの足元を支えたクラシックボードをご紹介。
カバーライダーは、1993年に撮影されたニュースクール最盛期のテリエ・ハーカンセン。フリースタイルスノーボーディングの本質を探る旅にお付き合いいただきたい。
ISSUE 2 THE ESSENCE OF FREESTYLE SNOWBOARDING ──フリースタイルスノーボーディングの本質── A4サイズ / フルカラー / 日本語・英語 / 130ページ
※ISSUE 1「KAZU KOKUBO ──國母和宏という生き様──」とISSUE 3(3月発売予定)の3号セットでのオンライン限定販売になります
コンテンツ紹介
FEATURE
〈前編〉
植村能成 フリースタイルスノーボーディングの本質を探る
EPISODE 1
偶発的に出会った生涯の乗り物
EPISODE 2
“上手くなる”と誓った先に見えたプロへの道
EPISODE 3
あらゆる時代の滑り方が融合されたスタイル
EPISODE 4
バックカントリーを極めた末の原点回帰
EPISODE 5
フリースタイルスノーボーディングの本質とは?
〈後編〉
工藤洸平 フリースタイルスノーボーディングの現在地を探る
EPISODE 6
幼少期に育まれたフリースタイルマインド
EPISODE 7
ライディング&エディットに垣間見えた古き良きスタイル
EPISODE 8
競技スノーボードに足りないフリースタイル力
EPISODE 9
ライディングスタイルに映し出される生き方
COLUMNS
フリースタイルスノーボーディングの起源
フリースタイルスノーボーディングの根幹
フリースタイルスノーボーディングの立役者
INTERVIEW
なぜ90年代の中古ボードに価値があるのか?
LEGEND RIDERS / CLASSIC BOARDS
テリエ・ハーカンセン / BURTON AIR 5.1
ブライアン・イグチ / BURTON BRUSHIE TROUT
ショーン・パーマー / SIMS SHAUN PALMER DISCO PIMP
ブライアン・イグチ / BURTON TWIN 58
植村能成 / BURTON TWIN 47
マイク・ランケット / LAMAR RANQUET MINI
ノア・サラスネック / SIMS NOAH SALASNEK NOAH’S ARK
テリエ・ハーカンセン / BURTON THE 152
ジェイミー・リン / LIB TECH JAMIE LYNN BIRD