12月15日、スイス・ヒューネンベルクにてNITRO SNOWBOARDS（ナイトロ スノーボード）とBURTON（バートン）は、2022年秋に発売されるSTEP ON®対応のブーツ2種についてライセンスパートナーシップを締結したと正式に発表した。2019年1月に発表されたDC（ディーシー）に続いて、2ブランド目のSTEP ON®対応ブーツの誕生となる。
NITROの共同設立者であり社長を務めるトーマス・デルラーゴ氏は、次のようにコメントしている。
「私たちは過去30年間に渡りメカニカルなバインディングシステムと、それらに互換性のあるブーツを開発し販売してきました。常にライダーのために最高のパフォーマンスと快適性を追求してきましたが、あまりにも多くの異なるシステムが市場に出回ると、スノーボードの発展どころか、販売店の混乱や不要な在庫につながる可能性があることも学びました。そこで私たちは、別のプラットフォームを開発するのではなく、STEP ON®とチームを組んで、ライダーにはより多くの選択肢を、販売店にはより簡単な取り扱いを提供することにしました。この方法が、より多くの人にスノーボードを楽しんでもらい、スノーボードを続けてもらうための最善の方法であると考えています」
また、BURTONのチーフ・プロダクト・オフィサーであるクリス・カニンガム氏は、「NITROがSTEP ON®対応ブランドの仲間入りをしたことで、STEP ON®が未来のブーツ・バインディングのインターフェイスとして好まれるようになることをとてもうれしく思っています。NITROが加わったことで、ライダーは自分の好みのブーツフィットを見つけるための選択肢が増え、同時にSTEP ON®テクノロジーによる自信と信頼を得ることができます。NITROのようなブランドにSTEP ON®の互換性を拡大することで、私たちが愛してやまないこのスポーツに、さらに多くのライダーを引き寄せることができるでしょう」と語っている。
“打倒ステップオン”を掲げて莫大なコストを投入して追随していく流れが、これまでの業界にはあったのかもしれない。しかし、スノーボーダーにとって利便性の高い画期的なテクノロジーを認め、ブランドの垣根を越えて共有することにより、スノーボード産業がより発展していく近道になることは間違いない。