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スケートボーダーのマインドが生み出すスノーボードブーツ「DC」が選ばれる理由
2021.12.04
こう語るのは、米カリフォルニア州ハンティントンビーチに位置するDC(ディーシー)本社でグローバルスノーボーディング・マーケティングマネージャーを務めるジェフリー・テング氏。スケートシューズブランドとしてシーンを牽引してきたアイデンティティやテクノロジーが、スノーボードブーツにもふんだんに盛り込まれている。
スケートボードからのフィードバックが生み出す足裏感覚
スケートボードからのフィードバックが生み出す足裏感覚
乗り手の意思をアクションとして表現するために多くのハードギアを介するスノーボードの場合、それらの性能がいかに重要であるかは言うまでもないだろう。その中でも、身体にダイレクトに触れるブーツ選びが最重要である。スケートボードの動きはスノーボードよりも繊細だ。反対に、スケートボード以上にスノーボードはアクションが大きく激しいため、衝撃吸収性が求められる。細やかながらハイレスポンスかつ、包み込まれるようなクッション性を兼備するUNILITE™アウトソールが、スノーボーダーのパフォーマンスを最大限に引き出す。
「UNILITE™は機能性とサポート性を兼ね備えたEVAコンパウンドです。素早いレスポンスと柔らかいマシュマロのような感触のUNILITE™は、一日中あなたのライディングを優しくサポートします」
四半世紀以上に渡りスケートボーダーたちの声に耳を傾け培ってきたノウハウが、軽量かつ強度のあるUNILITE™を生み出した。それをDCがもっとも大切にしているチームライダーとともにオンスノーでのテストを重ね、商品化している。
低価格を実現した高機能ブーツたち
低価格を実現した高機能ブーツたち
ここで紹介するメンズ用の「SCOUT」とウィメンズ用の「SEARCH」は基本的に同じ構造のブーツとなっており、ラインナップ中もっともローエンドのモデルに位置づけられている。よって、ほかのブーツがデュアルBOAを搭載しているのに対して、これらの2モデルはシングルBOA。その分価格も抑えられているわけだが、比例して機能が落ちるというわけでもなさそうだ。
「新しいレベルの精密さを誇るSEQUENCE™はBOAのフィット感を高め、一日中快適に過ごせるように改良されました。コロラド州デンバーに位置するBOAグローバル本社に隣接する『THE PERFORMANCE FIT LAB』で開発されたSEQUENCE™は、シングルダイヤルにもかかわらずデュアルダイヤルのパフォーマンスを提供するように設計されています」
さらに、昨シーズンの研究開発とチームライダーからのフィードバックを経て、今季モデルには一新されたレスポンスライナーが採用されている。これで両モデルとも30,000円を切る(税抜価格)のだから、スケートライクなライディングスタイルを目指す若手スノーボーダーの財布にも優しいというわけだ。
2シーズン目を迎えるSTEP ON®対応ブーツに人気モデル登場
2シーズン目を迎えるSTEP ON®対応ブーツに人気モデル登場
DCと言えば、2019年1月にBURTON(バートン)とライセンス契約を結び、昨シーズンからSTEP ON®モデルをリリースしている。そして今シーズン、STEP ON®対応ブーツを2モデル追加。CONTROLとLOTUSに加え、「JUDGE STEP ON」と「MORA STEP ON」が誕生した。
「BURTONから発売されているSTEP ON®のバインディング・ブーツの最新技術に基づいて設計されています。DCとして、この素晴らしい機会にBURTONとパートナーシップを結ばないという選択肢はありませんでした。DCは完全なるライダー主導のマインドセットと、これまでとは違った新しいことに取り組む姿勢との双方から成り立っています。STEP ON®はもはや過去の“STEP IN”ではなく、あらゆるタイプのライディングスタイルにおいて真の意味で技術革新になるでしょう」
本記事で紹介しているJUDGEは、チームライダーから愛され続けている人気モデル。STEP ON®システムを搭載し、アップグレードして登場した。STEP ON®特有のバインディング内でのブーツの“遊び”がスケートライクなライディングにも通ずるだけに、JUDGE STEP ONを選択する理由は十二分にあると言えるだろう。
90年代初頭、アメリカ西海岸のスケートボーダーたちが雪上で遊び始めたことでニュースクールムーブメントが巻き起こり、フリースタイルスノーボーディングは世界中で市民権を得るに至った。1994年にローンチしたDCはスケートボードシーンを牽引する傍らで、フリースタイルスノーボーディングの歴史とともに歩んできた。
東京五輪の余韻が残る中この冬、スケートライクなフリースタイルスノーボーディングを目指したいのであれば、テクノロジーだけでなくマインドも併せ持ったブーツに足を通していただきたい。