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フリースタイル発祥の地に根づくスノー&スケートボード文化に触れる
2021.07.25
米カリフォルニア州レイクタホ。シエラネバダ山脈の一部で、標高およそ1,900mの高地に位置する。雄大な山々に囲まれた美しい湖を有するこの地で、フリースタイルスノーボーディングは誕生した。
1979年、その生みの親であるレジェンドライダー、テリー・キッドウェルはタホのローカルスケートボーダーたちとともに天然地形のクォーターパイプを発見し、これまでバーチカルで培ってきたスケートボードのスキルを雪上に置き換えながらセッションに明け暮れた。詳細について知りたい方は、こちらのコラムをご一読いただきたい。
レイクタホの北岸から山を越えるとトラッキーという街がある。人口16,000人程度と小さな街だが、ウエスタン風のダウンタウンにはブティックやギャラリーが立ち並び、近年はアートが定着。2017年にはカリフォルニア文化地区に指定された。
そんなトラッキーのローカルスノー&スケートボードコミュニティ「TSB」から発信された映像作品『CHELIDON』を紹介したい。この作品は予算もスポンサーもないなか、クルーの友情により設立され、横乗りを通じて得られる興奮や喜びを原動力に制作されている。
スノーボードとスケートボードのアクションは似て非なるものだが、フリースタイルマインドは何も変わらない。上述したように、スケートボードなくしてフリースタイルスノーボーディングを語ることはできない。
順番は大きく異なってしまったが、スケートボードがオリンピックデビューを果たす2021年7月25日、本記事を贈る。