INTERVIEW
スノーボーダー平野歩夢が東京五輪スケートボードに挑む覚悟
2021.07.02
7月1日、東京五輪のスケートボード競技を統括するワールドスケートジャパン(WSJ)による日本代表内定選手候補の記者会見がYouTubeのライブ配信で行われた。その直後、パーク男子で日本代表の座を獲得した平野歩夢の個別会見がリモートで実施され、筆者も参加。スノーボーダーとして前人未到の挑戦について、コメントをまとめてみた。
「幼い頃からスノーボードとスケートボードを同時に始めていて、スケートボードをスノーボードの練習として取り入れていました。途中からはスノーボードがメインとなりスケートボード(の大会など)からは離れていたけど、チャンスが自分に巡ってきているのを感じて、ひとつの挑戦として、誰もやっていないことをやりたいという気持ちから始まった。
スノーボードとスケートボードは似ているようでかけ離れている部分が大きいですね。そのうえで、スノーボーダーとして15年以上やっている間にスケートをやり続けてきている人たちとの戦いなので、時間が限られている。大会に出るたびにスキルの差を実感しています。
そういう意味で誰もチャレンジしていないことに挑む姿だったり、結果以上にそうした姿勢を見てもらうことで、それが原動力となり、これから(横乗りスポーツを)始めてみたいと思っている人たちに届けることがスケートボードをやっている目標。そうした姿を届けたいと思っています。
横乗りをカッコいいと思って見てくれた人たちに対してのキッカケを作る第一人者でありたいですね」
X GAMESのスケートボード競技で5つのメダルを持つショーン・ホワイトですら叶わなかった、二刀流ライダーとして挑む両五輪への道。他競技を含めても、日本人として夏冬両五輪に挑むのは5人目となる。東京五輪の1年延期によりわずか半年の間に双方が開催される前例のない挑戦となったが、似て非なるふたつのボードに乗りながら歩夢は未来を描いていく。
image: WSJ