BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

キックがなくてもナックルだけで魅せる唯一無二の男 マーカス・クリーブランド

2020.10.16

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世界中が注目するX GAMESアスペン大会の新競技として2019年1月に誕生したナックルハックは非常にクセが強く、どんなトリックが飛び出すかわからない意外性が面白いイベントなので、ご存知という方も多いだろう。奇しくも2018年12月に重症を負ってしまい出場することが叶わなかったのだが、今年3月に行われた同ノルウェー大会の同競技で悲願の初優勝を飾った。そう、ナックルハックの生みの親、マーカス・クリーブランドだ。
そんなマーカスは今年6月中旬、地元ノルウェーのフォルゲフォンナに特設キッカーを造成して……いや、正確に言えばキッカーではない。ランディングには十分すぎる斜度と長さがあるのだが、ジャンプ用のキックがないのだ。レール用のキックは存在するが、こんなキッカーは見たことがない。まさにマーカス専用のジャンプ台改めナックル台での撮影が敢行された。
先述したナックルハックでは、創造性という面においてアメリカのゼブ・パウエルにお株を奪われる格好となったが、スピンの回転数やトリックのバリエーションで言えば、間違いなく世界一のナックルの使い手だ。美しすぎるサンセットなどロケーションの美しさも手伝って、ナックルのみで素晴らしい作品に仕上がっている。
一般スノーボーダーにとっては飛ぶことが難しい20mオーバーの巨大ジャンプを観るよりも、オーリーやバタートリックの延長線上にあるナックルトリックは、そのすごさをより深く理解できるだろう。お見逃しのないように。

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