弊サイトで6歳の頃から取り上げているニコ・ボンディは、現在10歳。これまでも年齢を超越した数多くのクールなライディング動画を発信している。本ムービーに収録されているインタビュー動画は8歳時に撮影されたものになるのだが、英語が苦手という読者も、イタリア人の少年の口から発せられる英語には字幕も付いているので、勉強を兼ねてご覧いただきたい。
日本ではジャンプ練習施設に足繁く通っているキッズは数多く、反復練習を繰り返しスピントリックに磨きをかけている。ビッグエア大国と囁かれるほど強いライダーが数多く誕生し、2022年の北京五輪でもメダルは射程圏内だ。
しかし、野菜が大好きでアイスクリームが嫌いな、一見、女の子に間違えられそうなキュートなルックスのニコは、親はもちろん、数多くのVOLCOMライダーを撮影してきた敏腕フォトグラファー、バーノン・デック氏と遊びながら、自然とスノーボードカルチャーに触れてきたのだろう。スケートボードが大好きで、テレインパークやハーフパイプではトリックを楽しみ、フリーライディング中もトライポッドやバターを組み込むなど遊び上手。これほどまで総合滑走力に長けているキッズライダーは見たことがない。
パークで技の練習に励むばかりでなく、フリーライディングで培ったスキルが融合することで、よりトリックの完成度や見栄えが高まることは言うまでもないだろう。さらに言えば、スノーボードがより楽しくなるはずだ。できる技を増やしていく過程が子供心に楽しいことは理解できる。だが、トリック修得ばかりに躍起になりすぎると、いずれ行き詰まってしまうのかもしれない。
本記事のニコのように、自由な発想でライディングに取り組むという姿勢を忘れないでいただきたい。