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トラビスが贈る究極のバックカントリー大会「NATURAL SELECTION TOUR」情報解禁
2020.01.31
さる1月17日、トラビス・ライス主演ムービー『DARK MATTER』の試写イベントが東京・六本木で関係者向けに開催され、本人も来日。その際に発表された情報がついに解禁された。
その中身とは、バックカントリーフリースタイル大会のツアー戦を来シーズンにローンチするというものだ。タイトルは「NATURAL SELSCETION TOUR」。以前からバックカントリーを舞台としたコンテストを模索し続けてきたトラビスが2008年に、地元である米ワイオミング州ジャクソンホールで行ったイベント名を踏襲したカタチになる。
このローンチに向けて、さる1月27日にテストイベントがジャクソンホールで開催された。トラビスを筆頭に、オースティン・スウィーティン、ブレイク・ポール、ボード・メリル、ブライアン・フォックス、DCP、エレナ・ハイト、ハナ・ビーマン、リアン・ペロシらが参加し、ニコラス・ミューラー、パット・ムーア、セイジ・コッツェンバーグ、ロビン・バン・ジンらがコース開発に関わっているとのこと。ムービースターとしてバックカントリーを舞台に活躍している名だたる男女のトッププロたちが賛同しており、テストイベントではすでに多くの称賛の声があがっているようだ。
「NATURAL SELECTION TOURは、これまで20年以上積み上げてきた経験の集大成」とトラビスは位置づけており、2021年1月にジャクソンホールでの開幕を目指している。
2戦目は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州ネルソンに位置するボールドフェイスロッジだ。2012年にSUPERNATURAL、2013年にはULTRA NATURALというタイトルを掲げてバックカントリースロープスタイル大会を行った実績もある。
そして、最終戦となる3戦目はアラスカ。何年にも渡り訪れていたアラスカだが、先に紹介した『DARK MATTER』の撮影でトードリロマウンテンロッジクルーの協力のもと制作したことで、ツアーを締めくくる最終戦にふさわしいという判断が下ったようだ。
「こうした素晴らしい多様な舞台を通じて、NATURAL SELECTION TOURは母なる自然を主役として全面に押し出し、スノーボード以外の分野にも影響力を与えることを約束します」とトラビスはコメントを残している。
ドローンや高解像度カメラを駆使してライブストリーム配信が行われるなど、5G時代に突入することでバックカントリー映像の発信方法も劇的に変化することだろう。トラビスが言うように、バックカントリーフリースタイルの世界観がスノーボードの枠組みを越えて世界中に届けられる可能性を十二分に秘めたツアーになりそうだ。
2017年1月に来日した際、トラビスは弊メディアに次のように語ってくれていた。
「今計画していることのひとつに、SUPERNATURALをシリーズ戦にするプランがあるんだ。ワールドツアーとしてね。世界中の様々な場所でSUPERNATURALを開催して、世界最高峰を決める。もちろん、日本もその候補地に挙がってるよ。また何か動きがあれば教えるね!(記事はこちら)」
六本木で発表された際にも、再来シーズン以降は日本での開催を熱望している様子だった。
パークで培ったフリースタイルスキルを引っさげて大会に参戦し、X GAMESやBURTON US OPEN、さらにはオリンピックで活躍した後、よりディープな環境を求めてバックカントリーにフィールドを移してプロ活動に専念するというのは、このシーンでは当然の価値観である。パークはアイテムがあるからこそ、サイズや形状などそれらの制約に縛られてしまうが、バックカントリーはどこをどう滑ろうが自由であり自己責任。まさしくフリースタイルスノーボイディングの本質が凝縮されているのだ。そうした本質を求めるライダーたちが戦える舞台が整うということは、言い換えればフリースタイルスノーボーディング本来の魅力がより多くの人に届けられるということ。
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