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お隣の国・韓国のフリースタイルスノーボーディング事情を知る
2019.12.26
とにかく冬は寒いが、降雪量といえば日本とは比較にならないほど少ない。日本のジャンプ練習施設が進出しているものの、まだ目立ったコンペティターは誕生していない。近年、政治と貿易をめぐる争いは最悪の状況と言われているが、東京・新大久保のコリアンタウンは若者たちで賑わっている。そう、お隣の国・韓国だ。
韓国のライダーたちがすべて自国のロケーションで撮影した映像作品『TROUBLE』が公開されているのでお届けしたい。目立ったコンペティターが輩出されていないと冒頭で述べたが、今年4月に開催された若手の登竜門として知られるWORLD ROOKIE FINALS 2019のハーフパイプ・ルーキー部門(2001〜2003年生まれ)では本ムービーに出演しているイ・ジュンシクが優勝するなど、少しずつ頭角を現している。とにかく雪は降らないためバックカントリーでの撮影とはいかないが、日本同様にアクションスポーツの文化が欧米に比べると乏しいだろうアジア圏において、ストリートを舞台に格闘しているのだ。
プロとして作品を露出する以上、ライディングスキルも重要だろうが、その前に彼らのスノーボード愛を感じとってほしい。スノーボーダーという枠組みであれば、日韓問題に振り回されることなく、互いにシーンを盛り上げていきたいものだ。