BACKSIDE (バックサイド)

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世代交代が感じられたX GAMESスロープスタイルは17歳マーカスが制す

2017.01.30

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アメリカ・コロラド州アスペンで開催されているアクションスポーツの大祭典「X GAMES ASPEN 2017」スロープスタイル決勝が行われ、初出場となる17歳の新星マーカス・クリーブランド(ノルウェー)が優勝。2位はタイラー・ニコルソン(カナダ)、3位はマーク・マクモリス(カナダ)となった。
最終日に行われたスロープスタイル種目は晴天に恵まれた。これまでの凍てつく寒さはひと段落し、コンディションは上々の様子。ひとり2本のベストラン方式で、前半がジブセクション、後半に3連ジャンプのコースで争われた。
優勝のマーカスは、FS50-50トゥBS270オン270アウト→スイッチFSリップ→FS270オン270アウト→ハードウェイCAB270オン→スイッチBS1080→CABトリプルコーク1620→BSトリプルコーク1440というルーティンで91.66ポイントを獲得。安定したジビングと持ち前のジャンプスキルを活かした見事なランを披露してくれた。
「めちゃくちゃうれしいよ。X GAMESは初出場だったんだけど、ビッグエアで銀、このスロープスタイルで金を獲れるなんて、まったく予想もしてなかった。ピョンチャン五輪に向けて新しいトリックが生み出されたり改良されたりしてるから、今後はもっと回転数が増えていくんじゃないかな。オリンピックにはもちろん出たいし、その舞台に立つことが夢だよ」

2位のタイラーは2本目に、BSボードスライド・スイッチアップ→BS270オン→FS270オン270アウト→ハードウェイCAB270オン→CAB1440→スイッチBS1260→FS1440を決めて89ポイントをマーク。ファーストヒットのジブセクションは抜ききれなかったものの、以外はほぼパーフェクトなランだった。特に、彼の十八番でもあるスイッチBS1260でのジャパングラブは多くのオーディエンスを魅了したことだろう。

3位には、前回大会の覇者であるマーク。FS50-50トゥBS270→BSボードスライド・トゥ・フェイキー→スイッチBS270オン→ハードウェイCAB270オン→スイッチBS1260→BSトリプルコーク1440→FSトリプルコーク1440を1本目に決めたのだが、ファーストヒットのジブセクションを抜ききることができず。ジャンプは3発とも完璧だったが、ポイントは伸びずに87.33。

昨年2月のAIR+STYLEロサンゼルス大会での大腿骨骨折からカムバックしたわけだが、ビッグエア&スロープスタイルの王者と称されるマークは今大会、ビッグエアも含めた2種目で3位という結果に終わった。
「ケガに関しては100%元の状態に戻すことができたよ。1本目のジャンプは上手くいっていただけに、2本目は残念だった。でも、メダルを2つ獲ることができたし、ライディングスキルも現状維持できているからいい感じかな。3位という結果には満足してるよ」
ケガを言い訳にするようなことはしないだろうが、マークの言葉を鵜呑みにするならば、ビッグエア&スロープスタイルは世代交代ということなのだろうか。もしくは、ケガで6ヶ月離脱したことによって、その差を縮められたということかもしれない。
ピョンチャン五輪までおよそ1年。日進月歩で進化するトリック合戦を制するのは、果たして誰か。今後のコンテストシーンからも目が離せない。

男子スロープスタイル結果

1位 マーカス・クリーブランド(ノルウェー)
2位 タイラー・ニコルソン(カナダ)
3位 マーク・マクモリス(カナダ)
4位 ステール・サンドベック(ノルウェー)
5位 マックス・パロット(カナダ)
6位 モンス・ロイズランド(ノルウェー)

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