BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

スノーボード歴3年の10歳少年がBSダブルコーク1080を完璧にメイクする衝撃映像

2019.10.17

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東京都在住の井口和友(いのくち・わゆ)くん、10歳。スノーボード歴は3年。今シーズンで4年目を迎える。そんな少年がBSダブルコーク1080を完璧にメイクしたと聞いたら、あなたは信じられるだろうか。
 
幼稚園時代、大型玩具店で興味を示したスケートボードをプレゼントすると、和友くんは瞬く間に上達。小学3年のときには、キッズスケーターの登竜門と言われているFLAKE CUPで準優勝を飾った。横乗りスポーツの才能があるのではないかと認識し始めた両親は、2016-17シーズンに家族でスノーボードを始めることに。
 
ここでもすぐに才能が開花する。初日のリフト2本目から問題なく滑ることができ、週末のみの滑走だったにも関わらず、シーズン終わりには11mのキッカーを飛び、5~6mのキッカーでは360ができるまでに成長していた。これを受けて、そのオフシーズンに初めて、KINGSやQUESTといったジャンプ練習施設に通うことになる。
 
2年目の2017-18シーズンにはシーズン券を購入し、AM JAMのビギナークラスで準優勝を飾るなど早くも結果を残す。シーズンの終わりにはBS720やFS540まで習得。オフシーズンには家族旅行を兼ねてニュージーランドへ渡った。カードローナのカチカチなビッグキッカーにも物怖じすることなく飛んでいたそうだ。
 
3年目となる2018-19シーズン、この冬に覚醒。BS900、FS720、CAB720、スイッチBS540と多彩なスピントリックを引っさげて、YONEX主催のRIDE ONジュニアクラス優勝、AM JAMオープンクラス3位など、大人にも臆することなく多くの大会で結果を残した。
 
そして2019年夏。2度目のニュージーランドは1ヶ月間滞在し、この地でBSダブルコーク1080でミュートグラブをしっかり入れながら完璧に成功させたのだ。
 
これまで、天才スピンマスターとして知られるノルウェーのマーカス・クリーブランドが2011年、11歳のときにBSダブルコーク1080に初成功している。日本では荻原大翔が10歳のときに同トリックを繰り出している(記事はこちら)のだが、ランディングした瞬間に映像がカットされているので成功の信憑性に欠ける。
 
そのことを井口親子は知っていたからこそ、10歳でのメイクにこだわった。天候やコンディションが整わずにトライする本数は限られていたようだが、絶対にそれを達成するという和友くんの強い意思があったからこそメイクにつながったのだと、父・和英さんは語る。ムービーのラストをご覧いただきたい。15mと19mのふたつのビッグキッカーで成功するほどの完成度を誇るのだ。
 
さらに。BSダブルコーク1260、FS/CABダブルコーク1080、スイッチBS900、CABダブルアンダーフリップ900に関しては、ジャンプ練習施設であればハイクオリティな回転軸で操れるとのこと。なので、今シーズンは雪上でFSダブルコーク1080をメイクすることが目標に設定されている。こちらも10歳での成功を目論んでいるそうだ。
 
和友くんに将来の目標や夢をたずねると、「X GAMESやオリンピックでの金メダルが獲りたいです。金メダルじゃないとダメなんです!」と、頼もしすぎるコメントをもらうことができた。また和英さんは、「キックボクシングの那須川天心やボクシングの井上尚弥のように、ワユが圧倒的な強さを誇るスノーボーダーになって活躍することによって、スノーボードの人気が今以上に上がり、もっとシーンが盛り上がるとうれしいなと思います」と語ってくれた。
 
この親子がスノーボードシーンに激震を与える日も、そう遠くはないのかもしれない。

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