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アップカマー世界一決定戦「BURTON QUALIFIERS」で日本の15歳が3位に

2019.03.30

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さる1月26日、長野・エイブル白馬五竜で初開催となった「BURTON QUALIFIERS」には全国各地からアップカマーが集結し、オープンクラスと15歳以下クラスに分かれて世界の舞台を目指し熱きバトルが繰り広げられた(記事はこちら)。それぞれの部門を制した2名が、アメリカ・ペンシルベニア州セブンスプリングスで開催されたファイナルに招かれ、世界中から選りすぐられた猛者たちとのパークバトルに挑んできた。その模様をお届けする。
3月23日、アメリカで3カ所、日本、カナダ、中国がそれぞれ1カ所の各予選会場で行われたパークバトルを勝ち抜いてきたヤングガンたちが一堂に会した。レジストレーションで配布されるビブナンバーがオープンクラスと15歳以下クラスで分かれていなかったため、パッと見ではどちらのクラスかわからないという状態。しかも、そのレベルは年齢に関係なく全体的に高い。オープンクラス日本代表の飛田流輝、15歳以下クラス代表の大坪修三郎はともに戸惑っていた。
各部門とも45分間のジャムセッションで行われたのだが、ライダーたちはハイクアップだけでなくモービルアップも可能だったため、出場ライダー全員が10本以上の滑走を許された。しかし、前日にコースの造成が入ったためかランディングがすぐに荒れてしまい、着地で苦戦を強いられるライダーが続出。
そんななか、15歳以下クラスの大坪はモービルに頼ることなくほぼハイクアップしながら、すべてのアイテムでバリエーション豊富なトリックを決めてきた。しかもメイク率が高い。安定感に加えて高いライディングスキルをアピールし、見事3位と表彰台を射止めたのだ。
 

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滑走スキル&安定感の高さだけでなく、ライディングスタイルも際立っていた大坪修三郎

 
先日のBURTON US OPENスロープスタイルでは初出場ながらセミファイナルで2位通過を果たすなどの活躍が記憶に新しい、オープンクラスに出場していた飛田は前半戦で苦戦を強いられることに。後半は調子を上げるも、惜しくも表彰台には届かなかった。
そんな飛田はまだ19歳。US OPENで世界のトッププロたちのライディングを目の当たりにすることで大きすぎる経験を積み、さらに今大会では同世代や若手のアップカマーたちからも強い刺激を受けた。そして、海外で生まれ育ったという弱冠15歳の大坪は家族と一緒に楽しむ程度でスノーボードに取り組んでいたのだが、2年前からスロープスタイルのコンペに専念するようになり、現在は大阪を拠点にプロスノーボーダーからマンツーマンの指導を受けているそう。今大会で表彰台を射止めたことで大きな自信につながったはずだ。
世界中のアップカマーたちにこうした機会を提供しているBURTON QUALIFIERS。日本予選は初開催となったわけだが、今後も世界へ羽ばたいていく若手ライダーたちの登竜門になることだろう。来シーズンの開催が今から楽しみでならない。
 
BURTON QUALIFIERS ファイナル結果
15歳以下クラス
1位 ドレイク・ワーナー(カナダ・オンタリオ大会2位)
2位 リアム・ジョンソン(アメリカ・ウィスコンシン大会1位)
3位 大坪修三郎(日本大会1位)
 
オープンクラス
1位 キーガン・ホセフロス(アメリカ・カリフォルニア大会1位)
2位 ギャレット・マッケンジー(アメリカ・ウィスコンシン大会1位)
3位 ドレイデン・ガードナー(アメリカ・カリフォルニア大会2位)

photos: BURTON

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