BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

五輪メダルを狙う米国期待の17歳はバックカントリー撮影も両立させる本格派

2017.11.02

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平昌五輪スロープスタイル&ビッグエアでメダル獲得を目指すアメリカ代表候補の17歳、レッド・ジェラード。若くして確立されたスタイリッシュなライディングには以前から定評があり、北米の専門誌では“競技者”としてばかりではなく“表現者”として取り上げられることも多い。
世界中のほとんどのコンペティターたちがパークやハーフパイプでしのぎを削る中、このレッドも同様に高難度トリックに磨きをかける合間を縫って、バックカントリーでの撮影活動にも精を出していたようだ。

現在のコンテストシーンのライディングレベルを鑑みれば、いかに人工物と対峙してトリックの習得に鍛錬すべきであるかは自ずと理解できるだろう。ひと昔前のようにプロレベルで大会と撮影を両立させることは困難な時代である。
しかし、このレッドはX GAMESやBURTON US OPENなどのビッグコンテストでも決勝に名を連ね、アメリカのオリンピック代表選考レースでは優勝を飾るなどトップランカーとしての地位を築き上げながらも、プロフェッショナルな撮影活動も17歳という若さでスタートさせているのだ。
ランディングが整備されたパークでは容易に立つことができるFS900なのだろうが、バックカントリーではそう簡単には通用しない。こうした経験を積み重ねながらコンテストシーンでも格闘するレッドは、昔ながらのリアルスノーボーダーとしての道を歩み始めたと言えるだろう。クワッドコークが求められる世界で生きながらも、バックカントリーという命懸けのフィールドで魅せるという究極の二刀流への道。
今後、彼が残していく映像や写真が楽しみであると同時に、コンテストでの活躍にも注目していきたい。

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