BACKSIDE (バックサイド)

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INTERVIEW

YOKOHAMA TIRES × BACKSIDE 特別連載企画
最高の冬を迎えるために。それぞれの冬支度。【スノーボードメーカー・石川健二】

2018.11.16

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本格シーズンを目前に控えた11月。プロ・アマ問わず、スノーボーダーであれば、“最高の冬”を迎えるための準備を整えている時期だ。スノーシーズンは限られているからこそ、万全を期したい。そこで、プロスノーボーダー、業界関係者、ライフスタイラーと立場の異なる達人たちによる、三者三様の“冬支度”を連載でお届け。第2回目は、SIMSなど複数のブランドを運営するVOYGER LINK代表・石川健二に話を聞いた。

シーズンを通しての動きをスムースにするために

シーズンを通しての動きをスムースにするために

かつてJSBA(日本スノーボード協会)のハーフパイプ・シリーズチャンピオンに輝き、また『ぶっ飛び命』などの映像作品にも出演するなど、人気と実力を兼ね備え、数多くのスノーボーダーに絶大な影響を与えてきた石川健二。彼はプロライダーとして活動をスタートさせた頃、生誕の地である北海道から東京へとベースを移した。それは、より感度の高いスノーボーダーであり続けるために。20年以上の年月が流れた現在は、SIMSやSAVANDERといったギアを取り扱うVOYGER LINKの代表として、昔と変わらない情熱と感度を持ってスノーボードに関わり続けている。

 

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拠点である渋谷・原宿界隈にいながらも、常に頭のなかではスノーボードやブランドのことが渦巻く

 

「1シーズンに30日以上は雪山にいます。ただ、ほとんどが仕事で……。プライベートで滑りにだけ集中できるのは、年に2回ほど。年末年始に地元に帰ったとき、そして2月に『さっぽろ雪まつり』の期間中に開催されるPARK AIRっていうジャンプの大会があって、その解説で北海道を訪れるときに少し前入りして旭岳で滑るようにしています。本当はもっと滑る時間を作りたいんですけどね」

オフシーズンは群馬や北海道へと赴いてフィッシングをしたり、カートのレースに参戦するなど趣味に興じる時間もあるが、シーズンインするとSIMSのチームシューティングを取りまとめたり、翌シーズンに販売されるギアの展示会のための準備、さらには地方のショップへ頻繁に販売応援に駆けつけるなど、多忙な日々に切り替わる。

「代々木公園で開催された『東京雪祭』も終わり、気温もぐっと冷え始めると徐々にシーズンの足音が聞こえてきたなって。自分のギアをチェックしたり、足りないものは新調したり……冬支度も本格的にスタートするわけです。昔からギアの準備をし始めると全身の細胞がうずくというか、不思議と筋肉が締まってくるんです。現役でライダーをやっていた頃は準備といっても、シーズン前から海外遠征に行くなどすべては自分のためでした。が、今はブランドを取り扱ってくれるショップ、ブランドに関わるチームライダーのための準備も多いです。いや、むしろ後者のほうが8、9割くらいを占めるかもしれません。あらかじめライダーやカメラマンとイメージの共有だったり、いろんな準備を余裕を持って終えておくことで、シーズンを通した動きが円滑に進みますからね」

 

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あらゆる情報を整理することによって、最高のシーズンへと一歩近づく

 

現在、石川は「BOONDOCKING」という新たなプロジェクトに関わっている。これはSIMSの看板ライダーである布施忠が中心となって「日本の雪山の魅力をもっと世間に広めたい」とスノーモービルを用いて新たなロケーションを開拓し、そこで映像や写真を残し、それらを発信していくというプロジェクトだ。

「実は3年くらい前から準備で動いていました。このプロジェクトで残した写真を使って雑誌で特集を組んでもらうか、撮りためた映像をまとめてDVD制作をするか、ウェブで配信していくかなど、細かなことは決定していないんですが、これから本格始動させていく予定です。ただ、モービルがメインとなるので撮影に同行するとなるとライダーについていくのも体力がいるし、そのモービル自体の準備も必要になってくる。そう考えると、シーズン前からいろいろ動かないと間に合わないんですよね」


トレンドを見極めてプロダクトを生み出す

トレンドを見極めてプロダクトを生み出す

シーズンに入ると時間を見つけては、全国各地のスノーボードショップへと出向き、現場のリアルな声に耳を傾ける石川。エリアによってスノーボーダーの趣味嗜好は異なるし、人気のギアも様々だという。そこで、ショップのスタッフやユーザーと触れ合うことで開発のアイデアが浮かぶこともあるそうだ。

「以前はトリック重視のツインチップが圧倒的でしたが、最近はフリーライドがより楽しめるディレクショナルボードが人気ですね。あと2、3年くらいしたら、そういったモデルを使用するユーザーがもっと増えるかもしれません。その背景にはカービングターンを重視している人が多くなってきたということがあると思います。“滑る”というスノーボードの原点に回帰する方が増えている証拠なのかもしれないですね。ただ、そういったユーザーのリアルな声を聞くことで、プロダクト開発も効率的に行えると思ってます。軸もブレないですしね。取り扱ってるブランドにも、そういったモデルを新たに開発してラインナップに追加できればと思ってます」

 

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自らが“滑り手”だからこそ、“乗り手”の想いを汲み取ってボードを設計していく

 

現在のシーンにおいては、バンクドスラロームをはじめとするフリーライドにフォーカスしたコンテストが増加傾向にある。また、スノーボードがブームだった頃の中心世代も年齢を重ね、パークライドからフリーライドへとシフトする傾向が強いのかもしれない。

「そのせいか、最近は滑りたいフィールドによってボードを使い分けるため、セカンドボード、サードボードを購入する人も多いと聞いています。今日はゲレンデだからソフトフレックスのハイブリッドボード、今日はバックカントリーだからノーズが太くてロッカーになっているボード、といった具合に。本当に好きな方はそういった流れになっていくのかもしれませんね。現在はボード構造も複雑ですし、購入の際の選択肢はものすごく増えています。迷いすぎて困っちゃうくらい(笑)。でも、自分がやりたいことを明確にすれば、最高の相棒を選べるはずです。僕も6年くらい前に初めて、いわゆるザ・パウダーボードに乗りましたが、そのときのラクさにかなりの衝撃を受けました。こんなに簡単にパウダーで動くのか~って。ただ僕自身、根っこの部分にフリースタイルマインドがあるんでしょうね。最近はワンウェイのボードだと物足りなく感じ始めていて(苦笑)。やっぱりツインに近いシェイプのボードに乗ってトリックを繰り出したり、スイッチで滑りたくなってしまうんです。ある意味、僕にとっての原点回帰なのかもしれませんね」

 

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自ら手掛けたボードにまたがり、生まれ育った北海道のパウダーを堪能する

 


滑るだけじゃなく“冬支度”も楽しむ

滑るだけじゃなく“冬支度”も楽しむ

東京をベースに活動する石川は、雪山へアクセスする際に乗り込む車の準備も怠っていない。すでに夏用タイヤからスタッドレスに履き替えてある。そこにも、ディベロッパーならではのこだわりが垣間見えた。

「北海道出身なので雪道の危険性は誰よりも理解しているつもりですし、細心の注意を払って集中してハンドルを握ってます。一般的には2年周期でスタッドレスタイヤの交換を推奨されると思うんですが、現在使用しているiceGUARDはもう3年くらい使い続けてますね。というのも、3年目でも高性能を維持していて、新品のときとフィーリングがあまり変わってないから」

 

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アスファルトを多く走るからこそ気になる燃費だが、“まったく気にならない”とは石川談

 

チームライダーからの多大なるフィードバックに加えて、ユーザーからのニーズも加味してプロダクトを開発するのが石川の仕事である。だが、“ボードってシーズンに何本も買えるわけじゃないし、ポンって買えるものでもない”と語るように高額なアイテムだ。だからこそ、一般スノーボーダーのライディングをイメージしながら、シーズンの目標達成を手助けできるモデルだったり、滑走性能の高いモデルだったり、長く使用できるモデルだったり、コストパフォーマンスの高いモデルなど、最高の一本を提供したいのだ。より長く使えて、より快適に乗ってもらうために。石川のスタッドレスタイヤに対するこだわりも、どこかボード開発と繋がっているような気がしてならない。

さらに、こう続けた。

「最近は東京でも年に1、2回ほど大雪になるじゃないですか? そのときに1台でもスタックしちゃうと大渋滞、いや交通がマヒしますよね。それを防ぐためにもスタッドレスタイヤは冬の必需品だと思います。また、週末は雪山に行きたいけど、スタッドレスを履いていないことを理由に出かけないっていうのは……。せっかく楽しいことが待っているのに、自分の行動範囲を狭めるのはモッタイナイことだと思います」

 

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今シーズンのライディングをイメージしながら、逸る気持ちにブレーキをかけて快適に移動

 

シーズン中に赴く予定の山や狙っている斜面に思いを馳せたり、習得したいトリックをイメージする。嫌なことの準備は苦痛だが、楽しいことの準備はその行為自体が幸せな時間となるはずだ。そんなスノーボードにどっぷりな人ほど、今以上により濃厚なスノーボードライフを送りたいと願っていることだろう。そのために現時点でやるべき準備はまだまだある。

「時間があれば、もっとスノーボードショップに足を運んでもらいたいですね。スノーボードが好きで始めた人がほとんどだと思うので、ギアがズラリと並んでいる空間に行くことで、気分はさらに盛り上がると思います。ギアや雪山などの情報が入ってくるし、ショップスタッフの方や常連さんとも仲良くなれるチャンスもある。そういった時間を楽しんだほうがいいと思うから。雪山に行って滑るだけでなく、その前にも楽しむ機会ってたくさんあるんです。そうすれば、スノーボードが中心にあるライフスタイルはさらに充実するはず。スマホでギアの購入までを片手で完結させるよりも、ショップに行って実際に手にしたり、いろんな人と触れ合う。もっと世界が広がるし、シーズンまでの準備がもっともっと楽しくなると思いますよ」

text: Haruaki Kanazawa photos: Akira Onozuka

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石川健二(いしかわ・けんじ)

生年月日: 1971年7月28日
出身地: 北海道旭川市
スポンサー: ELECTRIC、MOUNTAIN OF MOODS、NEW ERA、K2 BACKSIDE TOOLS、BCA、GOPRO、MYPAKAGE、LIFEPROOF、ASHRAM

YOKOHAMA TIRES COLUMN

【永く効く】
「凍結路面の性能が永く続くこと」、これはスタッドレスタイヤに期待する性能のひとつではないでしょうか? 一般的に、ゴムという素材は低温化で硬くなりやすい特性があるため、硬くなってしまうと、たとえ溝が残っていても路面に密着して止まるという性能が十分に発揮できなくなります。ヨコハマタイヤのiceGUARD 6では、ゴムの中に「オレンジオイルS」という新しいオイルを採用することで、ゴムを柔らかく保ち、しなやかさを永く持続させることに成功しました。それにより、iceGUARD 6は、約4年後も高い氷上グリップ力をキープします。
【燃費に効く】
近年、非降雪地域において、スタッドレスタイヤの需要が高まっています。そのため、普段は非降雪地域の乾燥した路面の運転がメイン、週末にゲレンデへドライブするような方にとって「燃費」も重要な性能になってきています。iceGUARD 6は、ヨコハマタイヤの低燃費タイヤシリーズ「BluEarth」で培った省燃費技術を応用し、ヨコハマタイヤの夏用低燃費タイヤ(ECOS ES31)に匹敵する「転がり抵抗」を実現しています。
【音に効く】
また、週末のゲレンデへのドライブにおいて、車内の快適性も重要ではないでしょうか? 普段都市部で生活していて、週末にゲレンデへ行く方は、高速道路などの乾燥路面を走行する頻度が高いです。そのときに、車内の快適性を左右する性能のひとつに、タイヤの静粛性があります。iceGUARD 6 は、静粛性に影響するパターンノイズの騒音エネルギーを33%低減、車内での快適性が向上しました。都市部から雪山へ頻繁に出かける方にとっても、より快適なスタッドレスタイヤとなっております。

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