BACKSIDE (バックサイド)

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COLUMN

ハーフパイプのファーストヒットにはドラマがある

2018.10.31

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毎年12月に米コロラド州ブリッケンリッジで開催されるビッグコンテストとして知られるDEW TOUR。今年も12月13〜16日に同地で行われるわけだが、それに先立って興味深いコンテンツ映像が公開された。
昨年大会のハーフパイプ競技から、スコッティ・ジェームスとベン・ファーガソンのファーストヒットのみを比較するというもの。スコッティはフロントサイド900、ベンはエア・トゥ・フェイキーだ。あなたは、どちらのトリックがお好みだろうか?
ファーストヒットと言えば、平昌五輪で銀メダルを獲得した平野歩夢は、高さとスタイルを強調するべくスピンではなくバックサイドエアを繰り出した。オリンピックを頂点とするFIS(国際スキー連盟)ジャッジの場合、スピンの回転数や技の難易度を重視する傾向が強いにも関わらず、己の信念を貫いた結果だ。
また、2011年にBURTON US OPENで2連覇を飾った國母和宏は、1ヒット目にアーリーウープを持ってきていた。進行方向に逆らったアクションになるので加速させることが非常に難しく、ハーフパイプのランとしてはセオリーに反するのだが、得点よりも自らのスタイルを強調した結果として優勝につながったのだ。
このように、ハーフパイプのファーストヒットにはドラマがある。今シーズン、こうした部分に注目して大会観戦を楽しんでほしい。

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