BACKSIDE (バックサイド)

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MasaomiHarada
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COLUMN

実のところ今からがスノーボードは面白い

2017.03.22

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いよいよ後半戦に突入したスノーシーズン。東京では桜が開花し、入学や入社などを控える一年の節目となる時期だ。一般的にウィンタースポーツの匂いは失われつつあり、4月上旬でクローズするゲレンデが多いことも事実。だが、スノーボードの節目にはまだ早い。GWまで営業予定のゲレンデが全国各地に点在しているし、バックカントリーに出れば十分に楽しめるからだ。
 
とは言え、相当な“スキモノ”でないかぎり腰は重いだろうけど、それは本当の楽しみ方を知らないからでは? そう言われてドキっとしたスノーボーダーがいるとしたら、今だからこそ楽しめるライディングについて一緒に考えてみたい。
 
まずは雪質。コーンスノー、いわゆるザラメ雪だ。氷の粒状になった状態のことを指すわけだが、意外にも板が走る。ハイシーズンに滑っていたようにエッジを立てる感覚で滑ってしまうと沈んでしまい、思うようにボードをコントロールできずにストレスを感じるかもしれないが、よりソール面を意識して滑ることで雪面からの反動を活かせれば、また違った面白さを発見できるだろう。
 
トップシーズンのターンでも言えることなのだが、エッジを立てて滑るのではなく、カービングによりうっすらと彫れた雪面の凹部分を踏む感覚で滑ってほしい。エッジを“立てる”よりもソール面で“踏む”と考えたほうが、安定感が増し、力強いライディングをイメージできるはずだ。これが本当のカービングターン。コーンスノーで滑り込むことにより、こういったトレーニングにも繋がるかもしれない。
 
また、春雪はつまらないと決めつけている人がいるとしたら、よく耳を傾けてほしい。板がよく走る軟らかいザラメ雪のピステンバーンがもしノートラックだったら……パウダーライディングのような感覚が得られるのだ。目からウロコが落ちたのでは?
 
ただし、この時期の雪は多くの人が滑走すれば当然ボコボコになるので、パウダーを狙うときと同様に早めの時間帯にライディングできるよう心がけよう。気をつけてほしい点もいくつかあり、気温が高く表面に水分が浮き出てくるとソールとの間に表面張力が発生する“ストップスノー”になってしまい、反対に日陰ではアイスバーンでカチカチになっている可能性もあるので、雪質の変化には十分気をつけながら滑ってほしい。あとは、言わずもがなかもしれないが、ホットワクシングやストラクチャー(滑走面に溝を入れることで、雪面との間の排水効果が上げり滑走性がアップする)を入れるなど、ソール面の対策も重要。
 
さらに、トップシーズンには気づかなかった場所にヒットポイントが出現する時期でもある。雪解けとともに実際の地形があらわになり、天然パークのように遊べるエリアが増えるわけ。前述したようにボードが走るコーンスノーであれば、トップシーズンには到達できなかった壁地形のポイントに当て込めるなど、より自由度の高いライディングを楽しむことができるのだ。雪が減ることで浮かび上がってきた3D地形を滑り込めば、フリーライディングのスキルが上がることは間違いない。
 
そして雪が軟らかく気温が上がるのだから、トリックに挑戦するには絶好の機会。アプローチでスピードが出なければ意味がないので前述したようにメンテナンスは必要不可欠だが、暖かいから身体は動くし、ランディングが軟らかいので恐怖心は軽減するはず。パーク初心者から上級者にまで共通して言えるだろう。ただし、雪が緩んでいる分着地でボードが引っかかりやすくなっているので、それを意識したうえでトライしてほしい。
 
ほかにも、GWは営業しているゲレンデが限られるので例外になるが、基本的にゲレンデは空いているし、リフト券が割り引きになっているケースも多い。加えて、雪道に遭遇する可能性が格段に減るので、運転に自信のない人でもアクセスがしやすくなるなど、メリットも多い。転倒すればウエアは濡れるしブーツの中は蒸れるかもしれないが、ビギナーにとってはトップシーズンよりも取り組みやすい環境が整っているのかもしれない。
 
これらのことを踏まえて考えると、雪解けもポジティブに捉えられるのではないだろうか。また雪が降るのを半年以上待つのか、今だからできることを楽しみながら来シーズンに繋げるのか。それはあなた次第だ。

rider: Masaomi Harada photo: HARADA

 
※弊誌編集長・野上大介がRedBull.comで執筆しているコラム「SNOWBOARDING IS MY LIFE Vol.22」(2015年3月28日公開)を加筆修正した内容です

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