BACKSIDE (バックサイド)

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COLUMN

スロープスタイルの新たなる展望

2016.08.27

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先日、オーストラリア・ペリッシャーで閉幕したスロープスタイル国際大会「THE MILE HIGH」。女子で鬼塚雅が3位に輝いたという結果は当サイトでもすでにお伝えしたとおり(記事はこちら)だが、今大会はイレギュラーなフォーマットで行われていた。キッカーレーンとレールレーンがセパレートされており、それぞれ2本滑走したうえでのベストスコアを記録、その2ランのアベレージが各ライダーのポイントとして算出されていたのだ。こちらの動画はセミファイナルとファイナルのエディットムービーになるので、まずはご覧いただきたい。

さらに特筆すべきは、近年の傾向でもあるのだが、キッカーレーンの前半にミニハーフパイプが設置されていたこと。これまでのストレートジャンプのスキルに加えて、トランジションを攻略する技術が求められるようになってきている。通常のパイプに比べるとバーチカルが開いているため、エアターンをするのではなくヒップのように活用するわけだが、従来のようなキッカーオンリーのスロープスタイル大会と比較したときに、トリックの多様性が期待できるわけだ。
通常のコンテスト形式であれば、1ラン内にジャンプやジブセクションを設けなければならないため、コースを設定する条件によっては、セクション間がタイトになりトリックが仕掛けづらくなるケースもある。また、設定コースの斜度や幅などによってはジャンプセクションを前半に設定する必要が出てくる場合もあり、リスクを背負って大技にトライしたうえで転倒した際、後半がスルーされてしまう傾向が強いなど、条件を整えることは難しい。
現地で観戦していた関係者に話を聞いたところ、今回の大会フォーマットに対する評価はまずまずだったようだ。ただし、これまでは総合滑走力が必要とされてきたのに対し、ジャンプまたはジブどちらかのスペシャリストが上位に食い込む可能性も秘めているため、賛否がつきまとう問題なのかもしれない。
ペリッシャーのコース全長が短かったためのアイデアだったのかまでは把握していないが、スロープスタイルの新たなるカタチとなるのだろうか。今季はピョンチャン五輪の前シーズンにあたるだけに、今後の動向に注視していきたい。

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